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SOLD OUT
平凡社よりソフトカバーで刊行された書物(https://www.heibonsha.co.jp/book/b640630.html )の、限定少部数特装版。
三方墨塗、カバーなし、角背上製(チリ無し)。
装釘・造本は西野嘉章+山本浩貴。
※内容は通常版と同一です。
【概要】
オリジナルが優でコピーは劣なのか。真贋の二項対立図式に異を唱え、書物や美術品、写真、建築など約80点の図版とともに、そのはざまに生み出されてきたものを読み解く。
【目次】
第1考 「模」(模作;相剥;量産;異版;原画 ほか)
第2考 「複」(イミテーション;ムラージュ;ファクシミル;リプロダクション ほか)
第3考 「偽」(詐術;捏造;贋作;係争;鑑定)
第4考 「写」(描写;複写;原板;印画)
第5考 「倣」(複製;複数;印行;符丁 ほか)
補遺「鑑」(放射性炭素年代測定;液体クロマトグラフ質量分析;蛍光エックス線元素分析 ほか)
【著者】
西野嘉章(にしの・よしあき)
一九五二年生まれ。東京大学名誉教授。博士(文学)。著書に『十五世紀プロヴァンス絵画研究』(一九九四年、岩波書店)、『博物館学』(一九九五年、東京大学出版会)、『大学博物館』(一九九六年、同上)、『二十一世紀博物館』(二〇〇〇年、同上)、『装釘考』(二〇〇〇年、玄風舎)、『ミクロコスモグラフィア』(二〇〇四年、平凡社)、『東京大学』(監修、二〇〇五年、東京大学出版会)、『チェコ・アヴァンギャルド』(二〇〇六年、平凡社/二〇二四年、平凡社ライブラリー)、『Chamber of Curiosities: from the Collection of The University of Tokyo』(二〇〇六年、赤々舎)、『鳥学大全』(共著、二〇〇八年、東京大学出版会)、『西洋美術書誌考』(二〇〇九年、同上)、『新版装釘考』(二〇一一年、平凡社)、『浮遊的前衛』(二〇一二年、東京大学出版会)、『モバイルミュージアム行動する博物館』(二〇一二年、平凡社)、『インターメディアテク』(二〇一三年、同上)、『装釘考(繁体字版)』(二〇一三年、臺灣大學出版中心)、『前衛誌―未来派・ダダ・構成主義』(外国編)(二〇一六年、東京大学出版会)、『行動博物館(繁体字版)』(二〇一六年、藝術家出版社)、『装丁考(簡体字版)』(二〇一七年、中信出版中心)、『村上善男』(二〇一七年、玄風舎)、『前衛誌―未来派・ダダ・構成主義』(日本編)(二〇一九年、東京大学出版会)、『本草学から博物学へ』(編著、二〇一九年、東京大学総合研究博物館)、『雲の伯爵』(二〇二〇年、平凡社)、『書姿考』(二〇二〇年、玄風舎)、『學舎景』(二〇二〇年、臺灣大學出版中心)、『ことばとかたち―キリスト教図像学へのいざない』(二〇二三年、東京大学出版会)などがある。展覧会企画・図録は『東アジアの形態世界』『歴史の文字』『学問のアルケオロジー』『真贋のはざま』『マーク・ダイオンの「驚異の部屋」』『プロパガンダ1904–45』『グローバル・スーク』『学術標本の宇宙誌』『東京大学コレクション』『鳥のビオソフィア』『維新とフランス』『アントロポメトリア』『形與力』『逸脱美考』『マリリンとアインシュタイン』『東大醫學』『Le Comte des nuages』『植物画の黄金時代』『ルドベック・リンネ・ツュンベルク』ほか多数。二〇一五年仏国レジョン・ドヌール勲章シュヴァリエ受章。